ワクチン・予防接種
ワクチン・予防接種

当院では毎年10~12月にインフルエンザワクチンの予防接種を予約制で行っています。毎年9月ごろから、インターネットの診察予約ページにて、日時を指定して予約をとることができます。いまのところ、診察券番号がないと予約できませんのでご了承ください。(当院を受診されたことがある方のみ予約可能です)
あらかじめ予診票をダウンロードしてご記入のうえ、持参していただくと、来院してから診察までの待ち時間が少なくなります。
インフルエンザワクチンは自由診療であり、健康保険は適用されません。
(流通価格の変動により、接種価格を変更させていただく場合があります)
免疫力が正常な成人では、そのシーズンに流行しているウイルス株(種類)とワクチンのウイルス株(種類)が一致した場合は、一定の予防効果があります。一個人にとっては完全な予防効果ではないのが残念ですが、インフルエンザは非常に伝染力の強い病気ですので、感染者の数を減らすことによって、周りに伝染する確率が低くなり、患者さまの全体数を減らすという点では大きな効果があります。
また、感染を完全に予防できなくとも、長期の発熱や脳症などの重症化を防ぐ効果はみとめられており、インフルエンザの重症化リスクがある方を介護する方や医療従事者、妊娠している女性や乳幼児の保護者の方などには接種が勧められます。
1歳未満の乳児では免疫力が未発達のため、ワクチンを接種しても抗体(ウイルスを排除する免疫物質)が十分産生されない可能性があり、成人ほどのワクチン接種効果はないといわれていますが、保護者の方がその点を理解し、接種を希望される場合は接種して差し支えないとされています。(米国では生後6か月から推奨)
インフルエンザワクチンは生ワクチン(ウイルスそのもの)ではなく、不活化ワクチン(ウイルスの抜け殻のようなものです)ですので、ワクチンそのものによる副反応はほとんどありません。
通常は数日で消失します。ごくまれに、ショック・急性脳症・ギランバレー症候群等の可能性があります。
ワクチン接種を受けても受けなくても、早流産・催奇形・胎児の成長への影響に差はないとされています。妊娠がまだ判然としない時期から、妊娠後期まで接種時期に制限はありません。いつでも接種できます。
新生児・乳児は免疫力が十分ではなく、インフルエンザの感染が重症化するリスクが高いので、伝染させないように保護者の方の接種が勧められます。また、妊娠後期(分娩予定の3~4週間前まで)に接種すると、母体で産生された免疫物質(抗体)が胎盤を通じて胎児に供給されるため、出生後の新生児の感染防御・重症化の防止に有用です。
授乳については、母体の免疫物質が母乳に移行することはなく、母乳を通じて乳児の感染を予防することにはなりませんが、つきっきりで世話をする授乳婦の方は、自身がインフルエンザに感染してしまって乳児を感染のリスクにさらさないためにも、予防接種が勧められます。
現在、国内で流通しているインフルエンザワクチンにはチメロサール(エチル水銀チオサリチル酸ナトリウム)という保存剤が添加されています。チメロサールに関して、以前、胎児の発達障害と関連しているのではと言われておりましたが、現時点では関連性を示す証拠がないとされています。
米国では妊婦に接種可能であり、日本産婦人科学会も「チメロサール含有ワクチンを妊婦に投与しても差し支えない」との見解です。チメロサールを含まないワクチンは生産量が限られており、一般的には流通しておりません。
インフルエンザワクチンは鶏卵を使用して生産されているため、精製過程を経てもごく微量の鶏卵成分(卵白アルブミン)が混入する可能性があります。成人、乳幼児を問わず、強い鶏卵アレルギーがあって日常的に鶏卵の摂取を避けている方には接種できません。ただし、鶏卵アレルギーの乳児に授乳される方については、授乳によりワクチンが乳児へ移行することは考えにくいとされておりますので、接種は可能です。
日本のインフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、効果の持続期間は半年程度とされています。また、流行するウイルス株(種類)が毎年変化するため、毎年継続して接種することをお勧めします。
フルミストは、鼻の中にスプレーするタイプの経鼻生インフルエンザワクチンです。注射を行わないため、針の痛みがありません。
| 接種方法 | 左右の鼻にスプレー |
|---|---|
| 対象年齢 | 2歳〜18歳(19歳未満) |
| 接種回数 | 1回 |
| 主な副反応 | 鼻水、鼻づまり、咳、軽度の発熱 |
| 生ワクチン・不活化 | 生ワクチン |
| 接種方法 | 皮下注射 |
|---|---|
| 対象年齢 | 生後6か月〜 |
| 接種回数 | 13歳未満:2回 / 13歳以上:1回 |
| 主な副反応 | 接種部位の腫れ、痛み、発熱 |
| 生ワクチン・不活化 | 不活化ワクチン |
フルミストは点鼻するタイプの生ワクチンのため、制度上の接種間隔の制限はありません。
他のワクチン(MRや水痘などの注射生ワクチンを含む)の翌日以降でも接種が可能です。また、医師の判断のもと同時接種も行えます。
生ワクチンの特性上、以下の項目に該当する方は接種ができません(または慎重な判断が必要です)。
7500円(1回で終了) (現時点で自治体の助成制度はありません)
子宮頸がんの多くは、性交渉によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)の持続的な感染が原因で発症します。 HPVワクチンは、高リスク型HPVへの感染を未然に防ぐことにより、将来にわたって子宮頸がんの発症リスクを大幅に減らすことが期待できるワクチンです。
既に感染しているウイルスを排除したり、病状の進行を止めたりする治療効果はありません。そのため、初めての性交渉前の接種(性交渉による感染を予防するため)が最も効果的とされていますので、早めに済ませておくのが安心です。(15歳未満で開始すると、2回の接種で完了できるため、接種や通院の手間も減らすことができます)
子宮頸がんは高齢でなくても発症するため、別名「マザーキラー」と呼ばれ、ワクチンが普及した他の先進諸国では罹患率の減少がみられますが、接種率が十分ではないわが国ではそこまで減少しておらず、今後のワクチンの普及が期待されています。
現在は女性のみが対象ですが、(妊婦さんへの感染を予防することを目的としたかつての風疹ワクチンのように)、女性への感染を予防するためにはパートナーとなる男性の感染も減少させることが重要であるため、今後接種対象が男性へも拡大すると考えられます。(男性にとってもHPVは中咽頭がんや陰茎がん、肛門がんなどの発症リスクとなります)
(現在、日本では東京都、アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダなどの主要先進国をはじめ、世界80か国以上で男性への公的接種(無料〜公費補助)が行われています)
公費接種では、子宮頸がんの原因ウイルスの80~90%をカバーするシルガード9®を使用します。
厚生労働省や学会の評価に基づき、ワクチンの「有効性(がん予防効果)」が「副反応のリスク」を大幅に上回ると判断され、積極的な接種が推奨されています。
HPVワクチンは予防効果が非常に高いワクチンですが、100%すべてのがんを防げるわけではありません。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、50歳を過ぎると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が経験するといわれる病気です。 激しい痛みを伴うだけでなく、治った後も長期間痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」に悩まされるケースも少なくありません。
帯状疱疹は、子供のころにかかった「水痘(水ぼうそう)」のウイルスが原因です。
治った後もウイルスは体内の神経節に潜伏しており、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下した際に再び活性化します。
当院では帯状疱疹を予防するワクチンとして、不活化(組み換え)ワクチンであるシングリックス®を使用します。50歳以上で約90%以上の発症予防効果があり、10年以上効果が持続すると報告されています。また、たとえ発症した場合でも、重症化や長引く神経痛(帯状疱疹後神経痛)を大幅に軽減します。ウイルスの一部のみを使用する不活化ワクチンであるため、免疫力が低下している方や免疫抑制剤を使用中の方でも安全に接種可能です
接種スケジュール:通常、1回目の接種から2ヶ月間隔をあけて2回目を接種します。スケジュールが遅れてしまった場合でも、1回目から6ヶ月後までに2回目を完了させれば問題ありません。
2025年4月より、帯状疱疹ワクチンは予防接種法に基づく定期接種に位置づけられました。これにより、対象年齢の方は費用の一部公費負担(助成)を受けて接種することができます。
※注意:経過措置対象者の方が定期接種で接種できるのは当該年度限りです。
また、定期接種において帯状疱疹予防ワクチンが接種できるのは、生涯1度(定められた規定回数)のみです。
感染症の種類によっては、免疫力が低下してしまい、ワクチンを接種しても十分に抗体(免疫物質)が産生されないことがありますので、そのような疾患に罹患している場合は、しばらく回復を待ってから接種を受けるのが望ましいとされています。
麻疹:治癒後4週間
風疹・水痘(みずぼうそう)・おたふくかぜ:2~4週間
突発性発疹・手足口病・伝染性紅斑:1~2週間
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。(不活化ワクチンに該当するものは、インフルエンザ・不活化ポリオ・DPT・DPT-IPV、DT、日本脳炎、Hib、肺炎球菌、B型肝炎、A型肝炎、狂犬病、破傷風、HPV等です)
不活化ワクチンの接種間隔については、2020年10月より接種間隔の制限がなくなりましたので、インフルエンザワクチン接種前に、どのワクチンを接種していても、制限なくインフルエンザワクチンの接種を受けることができるようになっています。
新型コロナワクチンも、インフルエンザワクチンに限り、接種間隔の制限はありません。(同時接種を含め、いつでも接種可能です)
(生ワクチンを接種してから、その次の生ワクチンを接種するまでの期間は27日あける(4週間後の同じ曜日から接種可能)という制限はまだ維持されています。生ワクチンに該当するものは、麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘・BCG・生ポリオ等です)
接種間隔の制限がなくなりましたので、他院で別のワクチンを接種したのち、同日に当院でインフルエンザワクチンを接種することもできます。
